自動売買を行う上で想定外の問題や、原因不明の問題などがいわゆる一つのリスクとして挙げられます。
ただ、その様な場合でも原因の特定はある程度道が残されています。
MT4にはオーダー状況、EAの情報、エラーの情報など色々な情報をテキストファイルで書き出すログファイルがあります。
このログファイルの内容を知ることでMT4やシステムに何が起こったのかを後から検証することが可能です。
MT4が出力するログファイルは大きく分けて以下の3種類です。
・MT4の全体ログ
・バックテストのログ
・EAなどの情報のログ
この三種類はそれぞれフォルダが分かれています。
ログファイルが格納されている場所は以下の操作で開くことが出来ます。
MT4を立ち上げた後メニューバーの「ファイル」から「データフォルダを開く」でフォルダを開きます。
この操作で立ち上がったフォルダはMT4の参照するデータフォルダになっており、これ以下の階層にログファイルが有ります。
1:「データフォルダを開く」で開いたフォルダの中にすぐにあるlogsフォルダがMT4の全体ログ。
2:「データフォルダを開く」で開いたフォルダの中のtesterフォルダの中にあるlogsフォルダがバックテストのログ。
3:「データフォルダを開く」で開いたフォルダの中のMQL4フォルダの中にあるLogsフォルダがEAなどの情報のログ。
この様にログファイルが保存されています。
1:で開いたフォルダでは裁量トレードや自動売買以外にも様々な情報が保存されています。
2:で開いたフォルダでは主にテスターで行ったバックテスト時のログが保存されています。
初めて内容を見る人には難しい内容がたくさん出力されていますが、エラー以外にもポジションを保有した情報などが記載されています。
3:で開いたフォルダでは自動売買を行う上で最も使用頻度が高いログが保存されています。
内容としては2:と同じ様な内容が出力されています。
余談ではありますが、オーダーシステムでもこのログファイルを利用して不具合を特定することが多くあり、ご依頼頂いたシステムで不具合が起こった場合はこちらのログファイルを送って頂く場合が多くございます。
これらはフォルダ名が同じでは有るものの、それぞれ格納されている場所が違うため非常に間違いやすいのでお気をつけください。
ログを見る上で注意する点は、現在の日付より前の日付の場合は問題ないものの、当日の日付のログはバックテストのログ以外は常時MT4本体によって開かれている状態のため、まだ保存されていないケースが有ることです。
つまり、当日のログを取得したい場合は一度MT4を終了させる必要があり、一度MT4を終了させた時点までのログが保存されます。
MT4を終了せずにログファイルを取得した場合には、必要な情報が出力される前のログである場合が有るため注意が必要です。
以上が簡単なログファイルの保存場所の解説になります。
出力される内容が膨大になる場合もあり、なれない人はログファイルを敬遠しがちですが問題の解決の糸口となる大事なファイルになります。
気になった場合は一度見てみるのも良いかもしれません。
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