売買時のシグナルを出すタイミングの確定足と未確定足の違いについて説明します。
例えばシンプルな移動平均線のクロスのシグナルで売買する場合、クロスした瞬間に売買するのが未確定足での売買、クロスした後で足が確定し次の足の始値で売買するのが確定足の売買になります。
クロスした瞬間に売買する未確定足での売買の方がエントリーは早いのですが、こちらは足が確定するまでシグナルも確定しませんので、足が確定した時にはクロスしていない状態になっていることがあります。
この場合、クロスしていないのにエントリーしている状態になりますので、決済をどのようにするのか決めておく必要があります。
例えば一度クロスが確定した後で、逆シグナルが成立した瞬間に決済、もしくはクロス状態が成立しなくなった段階で決済などです。
前者ですとまたクロスが確定してから逆のクロスが成立するまで待つ必要があります。
後者ですとクロス状態が成立しなくなった段階ですぐに決済が行われますが、同じ足でクロス成立、不成立が連続しますとエントリーと決済が同じ足で複数行われて取引するたびに損失が増えることになります。
これを回避するために同じ足でエントリーは一度にするなどの対策もあります。
クロスした後で足が確定し次の足の始値で売買する確定足での売買ですが、こちらの場合は未確定足での売買と比べてシグナル自体はすでに確定していますので、決済が複雑になることはありません。
ただその分エントリーのタイミングが足が確定するまで待ちますので遅くなります。
基本的には上記のような違いがあります。
売買ルール、使用するインジケーターによっては足が未確定での売買でレートが戻った場合でもシグナルはそのまま変わらないというものもあります。
またエントリーは確定足、決済は未確定足という組み合わせもあります。
確定足での売買か未確定足のでの売買かそれぞれメリット、デメリットがありますので売買ルールによってどちらを採用するのかご一考ください。
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