ロット数の戦略についての内容です。
EAのロジックは基本的にはエントリーレートと決済レートの差のPipsで損益を出していきますが、それとは別にロット数の増減でもパフォーマンスを変化させることが可能です。
数値が出てきますが実際に売買する時は初期ロットに数値を掛けたものでエントリーします。例えば初期ロットが0.1、数値が3の場合は0.1×3で0.3ロットになります。
また1回の利益と損失の割合に関係なく使用出来るもの以外は利益と損失が一定の割合の場合に有効になります。例えば、決済はリミット10 Pipsとストップロス10 Pipsのみで常に固定など。
常に資金のレバレッジ〇倍になるようにロット数を決定します。
例えば資金が100万円なら0.1ロット、資金が1000万円なら1ロットなど。
資金が増えればロット数も多くなり、資金が少なくなければロット数も少なくなります。
1回の利益と損失の割合に関係なく使用出来ます。
[メリット]
常に資金のレバレッジ〇倍で取引しますので、勝っている場合は勝つ金額が増え、負けている場合は負ける金額が減少します。
[デメリット]
勝ってから負けた場合、ロット数が多くなっていますので1回の負けの金額が大きくなります。
負けてから買った場合、ロット数が少なくなっていますので1回の勝ちの金額が少なくなります。
勝った場合は初期ロット、負けた場合は次のロット数を2倍にしていく手法です。
最初が1ロットの場合、負けたら2ロット、その次も負けたら4ロットと増やしていき、勝ったら1ロットに戻します。
1回の利益と損失の割合が1:1の内容に適しています。(例:勝った場合の利益が100円、負けた場合の損失が100円で同額)
[メリット]
資金が続く限りは必ず勝てる内容になっています。
何回負けても一度勝つだけでプラスになります。
[デメリット]
資金が続かなくなった場合は破産します。
最大ロット数などが設定されていた場合エントリーが出来ない場合があります。
ルール上、あまり初期ロットを増やすことが出来ないため勝った場合の利益が少なくなります。
マーチンゲールとは逆に勝ち続けている間はロット数を2倍にしていき、負けた場合は初期ロットに戻します。
リターンを重視した手法です。1回負けたら連勝分の利益が全てなくなりますので、何回勝ったら初期ロットに戻すなどのルールを決めておく必要があります。
1回の利益と損失の割合が1:1の内容に適しています。(例:勝った場合の利益が100円、負けた場合の損失が100円で同額)
[メリット]
勝ち続けることが出来れば利益が倍々で増えていきます。
1回の負けた場合の損失が初期ロット分のみとなります。
[デメット]
1回負けたら連勝分の利益が全てなくなりますので最終的に負ける確率が高いです。
また勝っている場合も何処かで止めないと必ず負けることになります。
最大ロット数などが設定されていた場合エントリーが出来ない場合があります。
モンテカルロにあるカジノを潰したという伝説がある手法です。
数列を計算してロット数を決めていきます。
1回の利益と損失の割合が1:1、もしくは2:1の内容に適しています。
例:
[1:1]勝った場合の利益が100円、負けた場合の損失が100円と同額
[2:1]勝った場合の利益が200円、負けた場合の損失が100円と利益が損失の2倍
数字の配列を用意し、次のエントリーロットは一番左と一番右の数値を足した数値。
負けた場合はそのエントリーロットの数値を右側に付け足します。
勝った場合は一番左と一番右の数値を消します。
数値の配列が残っていた場合はまた一番左と一番右の数値を足した数値でエントリーをして、数値の配列がなくなるまで繰り返します。
・使用例
まず最初に1 2 3という数字を用意します。
一番左の1と一番右の3を足して4という数字を出します。
これが最初のロット数になります。
負けた場合、4を一番最後に加えて1 2 3 4になります。
次のロット数は1と4を足した5になります。
ここで勝った場合、1と4を消して、2 3になります。
一番左の2と一番右の3を足した5が次のロット数になります。
ここで勝った場合1セットが終了になります。
次のセットを始める場合は最初からやり直します。
[メリット]
最終的に負けるリクスを低くする手法になります。
あまり勝率に偏りがない状況なら最終的に勝てる内容になります。
[デメット]
負け続けた場合数値が多くなりロット数が大きくなります。
また数値の配列が多くなった場合勝率が悪いとなかなか減らずに1セットが終わらなくなります。
それぞれの投資法の戦略はある程度状況が限定していれば利益が多くなるようになっております。
例えばレバレッジ機能は右肩上がりの場合、モンテカルロ法とマーチンゲール法は勝率に極端に偏りがない場合、逆マーチンゲールは勝ちが連続した時などに有効になります。
有効な局面以外では逆効果になる場合もあります。
これらのロット数の戦略を採用する場合は制作するEAがどのようなタイプなのかを把握してどのようなロット数の戦略が最適かを考える必要があります。
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